旅日記

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              旅日記

        
 ●初めての海外旅行(1991年)
        UK → フランス → スペイン → イタリア
 
 7日目 パリ → マドリッド

朝、シャワーを浴びて出発。
パリは今日までの予定なので、荷物をオーステルリッツ駅に預け、
ついでにクシェット(簡易寝台)の予約を取った。

メトロでオデオンまで行き、飲食店街を散策しながら、セーヌ川を渡り、ノートルダム寺院へ。
中に入ってみると、日曜日なのでミサの途中で、パイプオルガンの音が・・・

 

「な、なんだ!この音は!」初めて聞いた石造りの教会の中で演奏される生のパイプオルガンの
音に素直に感動し、聞き入ってしまった。



日本にこんな教会があれば、洗礼を受けて毎週行くかもしれないと、的外れなことを考えながら、
腹が減ったので、先程通った飲食店街へ。

何軒か見て、混んでそうな店に入った。
例のごとく、メニューを見てもサッパリ。
「ムニュ」(定食)と覚えたての単語を使ってみる。
いわゆるプリフィクスで、前菜とメイン、を数種類の中から選ぶ。
どうせ解らないので、適当に指差し「これとこれ」とオーダーした。
私は好き嫌いが全くない良い子なので、何が出ても楽しめる。
出てきたのは、パテとステーキとフルーツポンチだった。

感心したのは、庶民的な安い店にもかかわらず、せかされることなく、
ゆっくりとしたペースで次の皿が出てくることと、メインを食べ終わってタイミングよく、
デザートを訊きに来てくれることだ。
フランス人の食事の感覚やこだわりを垣間見たような気がした。

さあ、スペインへ。
パリからドイツ方面へ行くのも迷ったが、深い意味なくスペインに惹かれた。
簡単な夕食の買い物を済ませ、列車へ乗り込む。
中で、早稲田の学生K氏と知り合い、マドリードとバルセロナでは行動を共にすることにした。

列車ではなぜかあまり眠れなかった。

 
 8日目 マドリード → バルセロナ

朝、列車の中で目覚め、ふと外を見ると、フランスの絹のような田園風景とは全く異なる
風景が目に飛び込んできた。そこには、赤い土がむき出しの荒野が広がっていて、
「あぁ、スペインに来たんだな」と実感した。



予定よりだいぶ遅れてマドリード到着。
メトロで街の中心部へ。
早速、腹ごしらえのため、K氏と一緒にレストランを探し、あるレストランに入った。
定食を注文すると、パエーリャと豚のソテー、ワインのハーフ1本とバナナという内容で、
味はそこそこと言う感じだった。

王宮へ向かう。
王宮は高台にあり、眺めがいい。



中で豪華な内装に見とれていると、警備の兄ちゃんが英語で話しかけてきた。
日本語の漢字に興味があるらしく、しばらくそんな話をした後、武器の博物館へ。
中世に使われていた刀剣類や鎧が数多く展示され、興味深かった。

そして、ちょっと日陰で休んでいると、2人共少し寝てしまった。
やはりスペインにいると、体が勝手にシエスタを求めるらしい。

王宮を離れ、スペイン広場のそばで両替を済ませ、レディーロ公園に足を向けた。
公園を散歩し、またメトロに乗り、ソルへ。
そこから少し歩くとマヨール広場だ。
ゆっくり店を見て回り、すこし土産を買った。
スペインにしては早めの夕食で、同じく広場にあるバルに入った。
代表的なタパスを3種(いわしの酢漬け、たこのマリネ、イカリングのフライ)と
サングリアを頼んだ。観光客が多いせいか、ここの店主は少しだけ日本語ができるようだ。

スペイン人の陽気さと夏のスペインの日差しで、なんだか居るだけで楽しくなってくる。
どうやら私はスペインが気に入ったようだ。

駅に戻り、バルセロナ行きの夜行へ乗り込んだ。

 
 9日目 バルセロナ

朝、バルセロナに到着し、駅に荷物を預けて街へ向かった。
まず目指したのはサグラダ・ファミリア大聖堂。
よくこんな建物を思いついたものだ。実際に見てみると、細部の造形まですばらしい。
ガウディはよほどの変人だったに違いない。



しかし、一緒に回っていたK氏はかなりミーハーのようで、とにかく有名なスポットに行き、
そこで写真を撮るのが目的のようだ。
わたしのように、街を意味なくブラつくのはあまり興味ないようだ。
しかも、関東弁で早口の彼のしゃべりは、どうも関西人の私の調子を狂わせる。
ちょっと気づくのが遅れたが、一緒に居るのは今日の昼までの予定なので、あきらめた。
他人と一緒に旅をする難しさに気づいた。

K氏の誘いで建設中のオリンピック会場を見に行き、その後、港へ。



コロンブスの船を見た後、カフェに入り、盛り合わせ(プラートス・コンビナードス)
とオルチャータというミルクセーキのような飲み物にトライ。
良くわからないが、植物の根からできるらしい。
結構美味しく、気に入ってしまった。

やっとK氏と別れ(笑)、ホテル探しに。
かなり歩いてやっと見つけ、チェックインし、少し休んでいたら、疲れで寝てしまった。
やはり、スペインではシエスタが必要らしい。

夕方目覚め、駅の荷物を取りに行き、そのままバルに吸い込まれた。
またもやオルチャータを飲んでいると、隣のスペイン人の兄ちゃんが話しかけてきた。
英語は全くできないらしく、スペイン語で一生懸命話しかけてくる。
解らないとジェスチャーしても、おかまいなしだ。
一応聞いていると、何か勘違いしているらしく、ブルース・リーの物まねをする。
話はわからなかったが、かなりフレンドリーで、1杯おごってくれた。
そのまま30分以上話し続け、きりがないような気がしたので、そろそろ行くと言って別れた。

一旦ホテルに荷物を置きに戻り、夜の散歩に出かけた。
海岸沿いのカフェでジュースを飲みながら、夜風を楽しんだ。

 
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